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ハブテトル ハブテトラン   

中島京子『ハブテトル ハブテトラン』を読む。

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この怪しげな呪文のようなタイトルは、備後弁で「拗ねてる 拗ねてない」という意味だそうです。
会津弁では、拗ねるは「キメル」と言います。
ちなみに、人見知りは「カメル」です。
すぐ拗ねる子をキメコ、人見知りの激しい子はカメコ。
私にはふたつ上のF子ちゃんという従姉がいますが、祖母がよく「F子はカメコ、M(私ね)はカメコ」と言ってました。
あ、『ハブテトル ハブテトラン』とは関係のない話でした。
脱線まみれのダラダラした話ばかりですけどね、この日記は。

この小説は児童文学という括りかと思います。
最近、このあたりの境界線はあいまいですね。
あいまいな分野を得意としている女性作家もいっぱいいる感じ。
私が勝手に括ってるだけなのかもしれませんが、あさのあつこ、佐藤多佳子、森絵都、大島真寿美、梨木香歩、瀬尾まいこ、あたりはそういう印象があります。
今まで、中島京子さんにはそういう印象が全くありませんでした。
ちょっと意外な路線開拓?!ぐらいに思いましたが、存外にすんなりハマっています。
ただ、私はこの作家の、凝った構成や、事実や史実の独自の取り込み方が大好きなので、それはちょっとこの手の分野には活かされづらいかなとは思いました。
面白かったですけどね。

by kuni19530806 | 2010-01-29 22:16 | 読書

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