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フィッシュストーリー   

映画「フィッシュストーリー」を見る。

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伊坂幸太郎の原作は未読。
それがよかったかも。
どうなるのか、バラバラの時系列と登場人物がどうつながるのか(こういうの、得意ですね、伊坂幸太郎)、わくわくして見ました。
すごく面白かったです。

正義の味方が地球を救う話です。

2012年(再来年じゃん!)、彗星の衝突で5時間後に地球が滅びようとしている・・ところから物語はスタートします。
『終末のフール』にカブります。
その滅亡を阻止しようとする助っ人が出てきますが、その人がどのように誕生したかを辿る物語です。
時系列は錯綜して、イチバン旧くはセックスピストルズのデビュー1年前、1975年まで遡ります。

1975年では、登場が早過ぎて売れなかったパンクバンド「逆鱗」が登場します。
この4人がいいです。
リーダーでベースの伊藤淳史だけは既知の俳優でしたが、あとの3人(ボーカル、リードギター、ドラム)は初めて見るメンツ。
4人共、いいんですよねー。
なんだかドキュメンタリーを見ているよう。
要になる曲は、ワタシ的にはど真ん中で、まんまブランキージェットシティーなのですが、音楽担当は斎藤和義だそうです。
ベースの恋人は、この手の映画ではお約束のあのキレキャラ江口のりこで、マネージャー役は大森南朋。
大森南朋は、地球滅亡を間近にした2012年の日本で逃げもせずオープンし続けているレコード屋と二役ですが、どっちもいいです。
確かに色っぽいですね、この人。

売れないパンクバンド「逆鱗」は売れないまま3枚のレコードを残しますが、最後のアルバムに問題曲「FISH STORY」が録音されることになる。
この曲が正義の味方を創る伏線の基になります。

そこから、話は1980年代になり、逆鱗のこの曲がキモになってダメ男濱田岳(同じ著者の「アヒルと鴨のコインロッカー」の映画版で主役をやっている人です)が正義の味方生成(?)に寄与し、そして1999年、2009年と時が移ります。

2009年では、文字どおり正義の味方の森山来來がシージャックから乗客を救うのですが、これがめちゃくちゃかっこいい役。
居合わせる多部未華子ちゃんも適役。

ホント、面白かったです。
実は、映画を見た後、家にあった小説も読んだのですが、私はこの映画の膨らませ方が好きだわ。
よくぞ、こんな小説をこんな風な映画にしてくれた、みたいな。

爽快感を求めたい方にはお薦めの映画です。

by kuni19530806 | 2010-01-02 23:36 | 映画

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