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パン屋のおじさん   

近所のパン屋のおじさんが亡くなった。
69才だった。
大柄で、宮川大助(宮川大輔ではない)似だった。
一昨日の夜、隣組(?)から連絡が来て驚き、とりあえずお線香を上げに行ってきた。

以前からおじさんは糖尿病で、昨年も義母が入院中、同じ病院に入院してた。
本人曰く「恒例の検査入院」で、屋上で偶然会ったりした。

おじさんは店ではさほど愛想のいい方ではないのだが、病院の屋上では元気でにこやかで「オレは糖尿病だからしょーがないんだよ。でも元気なんだよね。マツモトさんも早くよくなってよ」と義母に言っていた。
その言葉どおり、おじさんはすぐに退院して、店を切り盛りして、私が買いに行くと「おかあさんはどお?」と言っていた。

その後も、「通院のため本日はお休みします」と張り紙が出ていることが時折あったが、また糖尿病の検査かな、ぐらいに思っていた。
この1週間ぐらいも店は閉まっていた。
やっぱり、検査かな、と思っていた。

娘さんによれば、最近、糖尿病とは全く関係のない重篤な病気が発覚したのだそうだ。

以前ほど足繁く店には行かなかったけれど、それでも7月の上旬には店で元気なおじさんを見かけている。
なので、ちょっと信じられない。

私が今の家に越してくる前からずっとあったお店だ。
おじさんはパンを焼き続け、10年前に50代で奥さんを亡くし、その後もずっとパンを焼き続けた。
3~4年前に、パン屋さんのすぐそばのお団子屋さんのご主人が亡くなり、お団子屋さん自体の存続が危ぶまれたが、息子さん夫婦が店を引き継ぎ、現在も繁盛している。
それについて、パン屋のおじさんは「やっぱり近くの食べ物屋にはがんばって欲しいよね。ずっと一緒にやってきたんだからさ」と言っていた。
パン屋は存続するのだろうか。
息子がいるが、ちゃんと父ちゃんの仕事を引き継ぐことができるのか。

おばさんが亡くなったとき、私はお通夜の受付をした。
今回も頼まれた。
お通夜は明日だ。
悲しい。

by kuni19530806 | 2014-08-18 16:09 | その他

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