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パンとスープとネコ日和   

WOWOWのドラマ「パンとスープとネコ日和」を観る。

もう、おもいっきりその筋の世界です。
小林聡美、もたいまさこ、光石研、加瀬亮、が出て、監督は「マザーウォーター」の人で、お料理は飯島奈美さんで、音楽は「すいか」や「めがね」でおなじみの金子隆博さん。
スタイリストは、やはり「すいか」の安野ともこさん。

安野さんといえば、1980年代のアンアン界隈や近田春夫や小泉今日子周辺には欠かせないイメージの人。
スタイリストで可愛くてアーティストで歌手で、なんか、当時の若い女性のあこがれを全て体現してる、みたいな鼻につく(笑)存在でした。
いくつなんだろ。

とにかく、いやらしいほど磐石な「パンとスープとネコ日和」ですが、内容は全く期待してませんでした。
「マザーウォーター」のように、B.G.Vとして流して見て、家事・・特に料理のモチベーションが一瞬でも上がればいいなと思って。

でも意外と面白かった。
一連の映画のもたいまさこ役の中では、今回のがいちばん合ってると思う。
底意地の悪さをちらつかせるオバサンがハマってる。
それと、伽奈&美波の「苗字なしコンビ」が良かった。
「プール」では印象が薄かった伽奈さんですが、今回は不器用そうな所作や物言い、歩き方、意外と語り好き、みたいな女の子がとてもリアルだったなあ。

ところで、加瀬亮って、なんでこの小林聡美シリーズ(シリーズじゃないけど)の一員になったんだろ。
ま、光石研も最初は違和感があったっちゃああったけど、彼は「すいか」から、それぞれ全く違うタイプの役をやってるしな。
加瀬亮は、なんていうか、いつも小林聡美にちょっと一目置いているというか憧れている的な、妙に呑み込みのいい、男性性を全く前面に出さない役どころをやっている。
別にそういう役でもいいし、加瀬亮はなんでもやっちゃいそうだけど、なんていうか、こういう系統のシリーズ(だからシリーズじゃないってば)に出続けるイメージはしない。
今回はラストのフシギなダンスも真顔でやってるし。
ま、笑いながらやられても興ざめですが。

飯島さんのお料理は相変わらず美味しそうですが、ランチ1200円はちょっと高いなあ。
世田谷仕様かなあ。
コーヒーが付いての値段ならまだしも。
小林聡美のお店はステキだし、行ってみたいけれど、ミナベルホネンを着た店主がいたら、個人的には気後れしてしまいそう。
自己批判的に「同じような雰囲気のお客さんが多い」というセリフがあったけれど、ナチュリラっぽいオシャレじゃないと行きにくいお店みたい。

喫茶ハッピーの方にそそられました。

あー、でも折に触れ、見たくなるかも。
自宅のインテリアも素敵だし、眺める分には好みのファッションだし、街はいい感じだし、調理の所作は美しいし、会話も自然だし。

お寺もよかった。
そしてもちろん、ネコも。
パンとスープとネコ日和_a0099446_1782287.jpg

by kuni19530806 | 2014-07-19 17:09 | テレビ

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