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シャドウ・ストーカー   

ジェフリー・ディーヴァー『シャドウ・ストーカー』を読む。。

リンカーン・ライムシリーズのスピンオフ、「人間ウソ発見器」キネシクスの専門家キャサリン・ダンスシリーズの3作目。
今回はタイトルどおり、ストーカー絡み(かどうかは読んでのお楽しみ)の物語です。

ジェフリー・ディーヴァーっていろんなことに詳しくて、それはもしかしてリサーチ能力が秀でていたり、それ専門のプロジェクトチームがあったりするのかもしれないけれど、とにかく、題材に対する知識がハンパねえ感じが毎回する。
でも今回のカントリーミュージックというか音楽全般に関することは、詳しいというより、好きなんだろうなあという印象。

キャサリンの友人であるカントリー界のプリンセスにストーカーがつきまとう、というのが発端。
その後、殺人事件が発生し、お約束どおり事態は二転三転し、これまたお約束どおりリンカーン・ライムご一行様も登場する。

ぐいぐい読ませるし、つまらないわけでは全然ない、相変わらずのジェットコースターノベルで、終盤は家事の合間もページを繰っていたわけですが、読後感はイマイチ。
なんだろうなあ、このちょっとしたモヤモヤ。
キャサリン・ダンスの恋愛模様を中途半端に描いたからなのか、物語のモチーフになった「ユア・シャドウ」という架空の曲の全歌詞を文末に添付するという、受け取りづらい熱意のせいなのか。

いっそ、キャサリン・ダンスの恋愛1本に絞った小説を書けばいいのに、と思ってしまった。
それだってある意味、すごいミステリーかもしれないしさ。

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by kuni19530806 | 2014-01-02 22:47 | 読書

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