ドラマあれこれ   

NHKのドラマの番宣がなにげにすごくないですか。
「夫婦善哉」と「ガラスの家」、なんだかもう見たような気、どころか、胃もたれしてゲップが出そうです。
どっちも本放送(というのか?)は全く見てないのに。

これは多分に、双方とも内容がheavyだから、ということもあるでしょう。
さらっとしたドラマの番宣なら、繰り返されても「しつこいな!」ぐらいで済むのに、どっちも男女の機微を激しくねっとり(だけじゃないだろうけど)描いたドラマのようなので、空腹でもないのに「これ、食べてみな!」と執拗に脂っこいモノを勧められているようで食傷気味を通り越して、膨満感を覚えてしまう。
なんか今は、そういうドラマを見たい気分じゃないんだよねえ。

そんななか、「あまちゃん」にはすっかりハマっています。
ハマる、という言葉がしっくりする自覚を持った視聴者です。

震災の前日から当日の緊張感は凄かったなあ。
特に地震前の思わせぶりな描写は「ユイちゃん、もしかして・・」を筆頭に、こっちをやたらドキドキさせやがりました。
クドカンの術中にハマったことが癪なくらいです。


ここ20年ぐらい、あまりテレビを見る方ではなくなっていて、特にドラマは数えるほどしか見てません。
子どもの頃は正真正銘のテレビっ子で、ことにドラマ好きだったことを思うと、自分でもちょっとフシギなくらいですが、だからこそ、今ドラマを見ると、自分の見方が変わったことがすごくわかる。

昔は、どちらかというと、予定調和な展開に安心する視聴者でした。
なにも、水戸黄門や大岡越前が好きだったわけではないけれど、「ありがとう」にしろ「寺内貫太郎一家」にしろ朝の連ドラにしろ、ハラハラドキドキはあっても、最後は収まるべきところに収まり、茶の間でお茶をすすってホッとするみたいなところに落ち着く世界がけっこう好きだったのでした。

描こうとしているものがわかりやすい、面白さが言葉にしやすいドラマ好きだった、とでもいいましょうか。
なので、実は後期の向田邦子さんのドラマはそんなに見ていないのです。
ちなみに、「北の国から」もちゃんとは見てない。
「前略おふくろ様」や「男たちの旅路」は大好きでしたが、むしろ例外だったかも。

木皿泉さんのドラマを見て以降、なんだか往年のドラマらしいドラマにますます魅力を感じなくなってしまった。
たとえ波乱万丈な一代記的なドラマでも、カーネーションのように、こっちの予想を細かく裏切ってくるような、あまちゃんのように、作り手と演じ手が楽しんでやっているような、そして本筋ではない細部に制作者のこだわりとか矜持が見て取れるようなドラマが面白いと思うようになりました。

主たる展開や登場人物の行動、心理に感情移入するというより、本筋にはあまり絡んでこないセリフとかなにげない表情とか、テーブルの上に何があるか、本棚はどんな風になってるかが垣間見えそうなドラマの方が面白い。
木皿病?

そんなわけで、ミタさんも現在の半沢さんも全く見てません。
ミタさんと半沢さんのドラマに制作者の矜持が見えないと思ってるわけではなく、そもそも見ていないのだからそんなことはわからないわけですが、インパクトのある人物や出来事が前面のドラマは、近景がくっきりしている分、遠景は見えにくそうで、遠景をいちいち想像したい私には、圧が強すぎてついていけなさそうで、ハナっから遠慮してしまうわけです。

それにしても、「あまちゃん」での震災時のジオラマの使い方には目を見張ったなあ。

そして「ガラスの家」の井川遥に違和感。
こんな顔してたっけ??
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by kuni19530806 | 2013-09-03 22:16 | テレビ

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