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ふしぎの国の安兵衛またはちょんまげぷりん   

荒木源『ふしぎの国の安兵衛』を読む。

『オケ老人!』がなかなか面白かったので読んでみました。
タイムトラベルもので、映画「ちょんまげぷりん」の原作です。
文庫化されましたが、『ふしぎの・・・』ではなく、『ちょんまげぷりん』にタイトルが変わっています。
表紙はこう変わりました。↓↓

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いくらなんでも変わりすぎだろっ!
同じ小説ですよ。
ってか、安兵衛は非イケメンなはず!


分かりやすくてちょっとベタな展開でするする読めるので侮りそうになりますが(笑)、いい小説だと思います。
安兵衛の順応力や周囲の描写がご都合主義っぽかったり後半ちょこっとダレますが、そういう瑕疵は小説の善し悪しには直結しないもんだとあらためて思いました。
ラストがいいなあ。
予測できるラストではあるけれど、語られない部分を読み手に想像させるラストって好きです

人物も魅力的。
シングルマザーひろ子さんとその息子友也の心理に自然に寄り添えるし(特にひろ子さんの「(子どもを)怒るのってすごく面倒くさいっていうか、疲れる」発言とか)、タイムトラベラー木島安兵衛がパテシェとして人気者になりひろ子と友也を少し省みなくなった背景にも説得力があります。

映画、見ようっと。

と、ここで、『ちょんまげぷりん2』が出ていることに気づきました。
今度は友也が江戸にタイムスリップ!?
ひゃあ~!読まないと!!

by kuni19530806 | 2011-06-10 14:51 | 読書

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