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Nスペ   

自慢じゃないけど、まだ花粉症は終わりません。
天気予報でいくら平井さんが「明日の花粉は少ないです」と言おうが、世間のマスク密度がどんどん減って来ようが、私は現役。
ちょっと油断してマスクをし忘れてマロの散歩に行こうものなら、その後は悲惨なことになります。

今年は長いなあ。
多いと聞いて覚悟していたけれど。
もう鼻グズには飽きたぜ。


NHKスペシャル「巨大津波 “いのち”をどう守るのか」を見る。
一般の人が撮影した映像は初めて見るものも多く、あらためて、筆舌に尽くしがたい物凄い津波だったのだと思い知らされました。

それがプロ仕様の動画ではないせいで拾う音声に加工なしの遠近感があるからかもしれませんが、津波は間近に迫るまで存外に音がしません。
だからこそ、直前まで気づかぬ人が多く、引きで見ているとじわじわと侵食してくる様子が本当に怖ろしい。

そして、至近距離・・陸に到達した瞬間、それは弾かれたように、動きも音も一気に大きくなります。
不謹慎な言い方をすると「派手」になる。

高台に避難した人々は目の前で繰り広げられる現実離れした展開になすすべもなく、ただ呆然と「あー」「ひどい」「すごい」とつぶやくしかなく、長い文節を口にする人はほぼ皆無です。
そしてそれをかき消すかのような津波の破壊音。
恐怖は視覚と聴覚で増幅されますが、その場では嗅覚もいろいろ感知したのでしょう。
誰かが以前インタビューで「津波で生臭さと油の混じったニオイが周囲に立ちこめた」と言っていました。
想像するだけで身が竦みます。

そんななか、九死に一生・・・どころか、九分九厘死に一厘生を得た生還者のコメントは、それが東北の市井の・・それも中高年以上の一見、体力も気力もそんなになさそうな方々が多かったりしたからか、朴訥で淡々としていて、それが逆に畏れ多いほどの崇高さを醸し出していました。

どうしてこんな地味な(!)オバサンが、一度は身体ごと水中に持って行かれたのにそこからはい上がって、しかも自分より下に沈んだ高齢の母親の襟首を掴んでを持ち上げ、わずかに水から出ているだけの屋根瓦の上に立ち上がれたのだろう、という思いと、このオバサンだからこそ、という思いが共存する、とでもいうか。

自分だったら、は今はちょっと考えられません。
災害には待ったなし、なのでしょうが、あまりの現実(映像を見ただけなのにヘタレですが)に脳内の仮定が成り立たないです。

by kuni19530806 | 2011-05-07 23:25 | テレビ

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