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可愛い姉妹が我が家に来る   

我が家に、近所に住む中三と中一の女子が来訪した。
しかも初対面。
2人は、職場の同僚のお嬢さんだ。

来訪の経緯はこうだ。
お姉ちゃん(中三)は千葉県の私立の中高一貫校に通っていて、現在、学校のオーケストラに入っている。
担当楽器はコントラバス。
今回の地震で学校の建物に問題が生じ、現在、生徒は全員自宅待機で、ちょっとフライングで春休みに入っている。
中高一貫校とはいえ形だけはある中等部の卒業式は中止になったそうだ。

そんななか、お姉ちゃんの現在の心配事は、来月下旬に控えた演奏会の練習ができないこと。
自宅待機が長引きそうなので、学校の備品であってもバイオリンやチェロなどは特別に家に持ち帰ってもいいことになったそうだが、さすがにコントラバスはそうはいかない。
お姉ちゃんにとってはそれがむしろプレッシャー。
「みんな家で自己練をしているのに私はできない。どうしよう」と。

その話を聞いた我が家が「うちに弾きに来れば。サイレントベースでよかったら貸すよ」と申し出たという次第。

・・・というわけで、お姉ちゃんが嬉々としてやってきました、妹を連れて。
我が家はちょっとわかりづらい場所にあるのだけれど・・・と言いかけたら、お姉ちゃん曰く「幼稚園バスが停まったパン屋さんのところならわかります!大丈夫、行けます」。
中三にとって幼稚園バスに乗ったのはたかだか10年前なのねえとしみじみする中年。

試し弾きしたところ、夫のコントラバスはかなりデカく、しかもガット弦(牛の腸)なので中学生の女子にはちょっと使いづらそうでした。
が、コンパクトなサイレントベースでは練習できそう、とのことでそれを貸し出しました。

一見おとなしそうですが人懐こくてお話し好きな可愛い姉妹でした。
なにより、今のこの情勢で「イチバンの関心事が来月の部活の発表会」であることを全身で示している十代と話せたことがなんだかすごく頼もしいというか気持ちよくて、楽しかった。

不穏で不安だらけの世界にどっぷり浸かっているとつい「我が家はみんな人生の後半だからまだいいけれど、子どものいる家庭は将来の責任とか守らなければならないことがたくさんあるから、今のこの日本の状態はさぞや心配で大変だろうなあ」などと思ってしまうけれど、そんな子どもの存在が大人の不安を忘れさせてくれることもいっぱいあるんですよね。

夫が「来月、けっこう近くでライブをするんでよかったら聴きに来ない?」と誘ったところ、お姉ちゃんに「あ、その日は発表会の直前でそれどころじゃないと思うから行けないです。でもお父さんなら行かせられるかも」とソッコーで断られて笑った。

そんな理由で「行かせられる」かもしれないお父さんって。
世の十代の娘を持つお父さんはそういう方向でも大変なんですね。
頑張れ。

by kuni19530806 | 2011-03-22 23:18 | その他

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