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新生Grazia?!   

Grazia8月号を立ち読みしてちょっと違和感を覚えた。

わかりやすいところでいえば「よしもとばななの幸福論」という特集。
Graziaとよしもとばななってちょっと違うような・・。

それは、この雑誌とよしもとばななの小説のファンはカブらないんじゃないか、というだけの単純なことではなく、もっと基本的な、お互いが見えてる、見ようとしている世界が別、みたいな感じがしたもので。

もちろん、まるっきり一致する必要はないわけで、ある程度の違和感は、たとえば「知識欲に秀でた女性が読む雑誌」にはむしろ効果的だったりするのかもしれない。
それを見越してのばなな起用だったのかも。
百戦錬磨の老舗(?)講談社の女性誌ですからねー。

でも、それ以外の誌面にもちょっとしたひっかかりを感じたんだよね。
平たく言うと、文化面を充実させようとして逆に内容が薄くなったんじゃない、みたいな。

とか思って、ネットでGraziaのHPを覗いたら、違和感の理由の一部がわかった。
編集長が変わったんですね。
女性から男性へ。
そして編集長通信というコラムによれば、新編集長はかなりのよしもとばななファンのようです。

これかー。
凶と出ないといいんだけどね。

新しく編集長になったご祝儀企画(←誰が誰に?が今ひとつ自分で書いててよくわからないけれど)が自分がファンの作家の特集って、ちょっと危うくないっすか?
きっと、よしもとばななへのインタビューもそういう切り口で依頼したと思うんだよね。
そんな透けて見えるやりとりから発生した誌面が、どのくらいGrazia読者に受け入れられるのでしょうか。

Graziaを支える屋台骨は、グッチやシャネルという高級ブランドやアルビオンやSKーⅡなどの高級化粧品メーカーという広告主、そして斎藤薫サマと「ニッポン・ビューティ」という連載だと私は思っているわけですが、今回のよしもとばななはちょっと異物混入っぽい気がしました。
8月号には「ニッポン・ビューティ」もなかったし。

今後、もしばなな的要素を継続させていくなら(あくまでも要素)そこにこそイチバン新編集長の力量が問われる気がします。

ちなみに、旧編集長はVOCEという美容雑誌に異動になったそうです。
旧Grzia同様、VOCEも読み物が面白い雑誌なので、そのあたりを立ち読みしよ・・と思いましたが、VOCEは付録がついていることが多い分、括ってあって立ち読みできないことも多い雑誌なのでした。
残念。

by kuni19530806 | 2010-07-03 22:13 | 雑誌

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