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大人げないのでやめました   

浦和の父親のところに行く。
久しぶり。
用事があると呼び出されたのだが、これといって特になかった。
いつもそうなんだけどね~。

以前、亡き兄が「父親は昔、東京検察庁に居て、将来を嘱望された身だったらしい」と言ったことがあった。
私にとっての父親は、けっこう出世コースに乗った銀行員だったらしいのに人に使われるのがイヤだと家族の反対を押し切って脱サラをして失敗した迷惑な人、でしかなく、そもそもとりたてて父親の前身にも興味がなかったので、父親に直に確かめる、ということは今までしたことはなかったのだが、今日は父親は思い出話がしたいモードだったらしく、ぽつりぽつりとに自分の若い頃の話をし出したので、「大学を卒業してそのまま銀行員になったんじゃないって本当?」と聞いたところ、堰を切ったように当時の話が始まった。

父親曰く、自分は大学も法学部だったし(あの、自分周辺で悪名高い●●大学法学部です)、卒業後、東京検察庁に入って、そこでは上司にとても期待されていたので長く勤めよう、弁護士の資格もとろう、と思っていたのに、親に呼び戻されてムリヤリ銀行員にさせられた、と。
父親は自慢屋だし、自分を高く見せたがる傾向がとてもあるので、私がテキトーに「ふ~ん」と、いかにも眉唾的に聞き流していたら、「ちょっと待って」と言って自室に姿を消したかと思うと、古~いいろんな賞状を持って戻ってきた。
黄ばんだなんかの資格証書や大学の卒業証書に混じって、東京検察庁名で書かれた賞状があり、それは何かの試験の成績優秀者に贈られる賞状らしく、同じタイトルで発行年の違うものが2枚あった。
本人によれば「在籍4年間のうちに、2回もこの賞状をもらったのは、当時は自分だけだった」そうな。
私が「勉強が得意だったってことですか」と言うと、「まあ、そういうことだろうなあ。わりと好きだったんたよ、勉強が」
「へえ~(変わってるな)」と応えたその後に、「人の気持ちを汲んだりするのはダメなのにね」と続けようかと思ったが、いくら人間性に不満はあっても、齢80の父親に今更そういうことを言うのも大人げないかと思ってやめました。

by kuni19530806 | 2010-06-18 18:52 | その他

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