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HERS   

最近は、GraziaやSTORYよりHERSを見ている方がしっくりきます。

これらは言わずと知れた(たぶん)30代以降を標的にした女性誌ですが、雑誌が想定する購買年齢層にきちんと見合った推移をしています、私。
素直・・っつうか、マーケティングリサーチ業界の思うツボだ。
ま、立ち読みばっかりでほとんど買っていないので、実のところは思うツボでもなんでもないのですが。

HERSは40代後半~50代がターゲットのファッション雑誌です。
以前もここに書いたような気がしますが、萬田久子さんと浅田美代子さんが広告塔(?)です。
そこからもわかるように、いわゆる「オバサンっぽいファッション誌」ではありません。
オバサンっぽいファッション誌が今もあるのかどうかはよくわかりませんが、ま、勝手に想像するに、ミセスとか家庭画報、婦人画報あたりでしょうか。
ファッション誌じゃないのかな、これらは。
とにかく、HERSはさしずめ「物理的年齢とは一線を画した、かといってやみくもにアンチエイジングを謳わない、エイジレスな50代」のファッション誌でしょうか。

発行は光文社。
STORYと同じです。
STORYは、姉妹紙、美STORYにあけすけさやあられなさや見境のなさをかなり譲ったらしく、このところちょっと上品になりました。
なにより、表紙のモデルの富岡某さんが前カバーモデルの清原夫人よりほんわり系です。
「自分をいつまでも勘違いしていたい40代“女子”向け」というある種ハタ迷惑なコンセプトは基本的に変わりませんが、もはや時代がSTORYに追いつき肩を並べもしかしたら追い越そうとすらして“勘違い女子”が一般的になったのか、そこに繰り広げられている世界はさほどアンタッチャブルではありません。
そのかわり、美STORYはスゴイですけどね。
これでもかこれでもかとアンチエイジング情報。
生々し過ぎて、悪酔いしそう。
扇情的っていうか。。。

HERSはそれらの、まだまだ現役でイタイために、ちょっとイタイことになっている中高年の、更に上の年齢層のための雑誌です。
なので、最初はやっぱりかなりイタイ感じも漂ってました。
萬田さんは、もう開き直ったように弾けて、かなり思い切ったカバーモデルっぷりですし。

ただ、萬田キャラがぎりぎり下品になっていないことと、紙面に登場するファッションも、STORYとは全く違って、色味を抑えた、紺や白やベージュというベーシックカラーで清潔感を醸し出していること、そしてそれを着用するモデルさんにいくつになっても(いくつか知らないけど)清潔感のある松本孝美さんあたりを起用し出したことで、最近、ちょっといい感じになった気がします。

STORYを「卒業」して、集英社の50代向けファッション誌エクラの広告塔に鞍替えした黒田知永子さんも類い希な清潔感(←たぶん)がウリですが、エクラはちょっと誌面がハイソ過ぎて実用的じゃありません。
そういう向きも、HERSファッションなら身近に思えるのではないでしょうかね。
そこここに、光文社の雑誌特有の下世話感が見え隠れするのも、それはもう愛嬌ってことで(笑)。

私は6月号の浅田美代子ファッションはけっこう参考になりました。
メーカーとのタイアップやスタイリストのお仕着せではなく、全て私物で登場とのことですが、その真偽は別として、体型や容姿の系統からいって、自分が今後意識するのはこっちかな、などと勝手に思いました。
自分は浅田美代子に似ているわけではありませんよ。
でも、いくつになっても童顔で(非童顔よりシワやたるみが目立つような気がする)、幼児体型というところは共通点かと。

なにより「参考になるかも」と思ったのは、浅田美代子さんの「服が好き」が伝わってくるところですかね。
私はそうでもありませんが、意識するなら、やっぱりお仕着せじゃない人のファッションでしょう。
そして、周囲を不快にさせない程度の唯我独尊でいってる人。
もう、50代からは年相応とかいう概念はいいじゃん、みたいに思うので。

by kuni19530806 | 2010-06-14 23:56 | 雑誌

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