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卒業旅行と異動先と図書館だより   

職場の仲良し4人組(←自分で書いててケツの穴が痒いけど、あえて書く!)で卒業旅行。
旅行?
そう、やっぱり旅行だ。
案外遠出だったし、私はのぼせちゃって先に出たけど4人で露天風呂に入ったし、トイレと飲み物サービス付きの高級バスに乗ったし、バスの中ではふだんなかなか出来ないディープな話をいっぱいしたし、楽しかった。
終わってみると、夢のような時間でした。


自分の4月からの異動先が決まりました。
かなり意外な場所です。
自分の第一希望だったのかどうかは忘れましたが、発表前に「あそこに行く人は注目されるよねー」「誰が行くんだ?」と話題にした場所なので、あらまって感じです。

自分がたいした図書館員じゃないことは痛いほど自覚しています。
思慮浅いし、ミスも多いし、とにかくなんでもすぐ忘れるし、努力家でもない。
でも、上層部にけっこう偉そうなことを言ってきました。
思い出すとちょっとゾッとするくらい。
本社の本棚が今ひとつわかりづらいのは、利用者のための分類ではなく図書館員のための分類だからじゃないか、とか、利用時間を延ばせばサービス向上だと思うのは短絡的だし思考停止だとか、きちんと仕事をしている人が行き場所をなくすような民営化は間違っているとか。
おそろしや。
でも、自分の役割はそういうことを言うこと、ぐらいに思ったので。
ま、勝手な思い込みだし、ただ言いたいから言ってたんだけどさ。

今回の人事はまるで「そんなに偉そうなことを言うなら自分がやってみろ」と言われたみたい。
実際に言われたってことか?
いや、そこは気づかないふりをしておこう。


4月から今の職場は運営者が変わりますが、現在、新しい運営陣が研修に来ています。
見ていると不安要素満載。
そんななか、実質現場の責任者の男性から「ここで作っている図書館だよりを引き継ぎたい」と言われました。
私が「ああ、そうですか。実際、どう引き継ぎたいのですか」と言うと、「我が社に何人もファンがいるんですよ。なので『あの斬新な図書館だよりを今後も作って欲しい』という声が多いのです。いいでしょうか」と。
ここで私は当然のコメントをしました。
「斬新さがいいと思うのなら、『引き継ぐ』という考え方は矛盾してませんか?少なくても私にはよくわかりません。新しいスタッフの方が自分達が斬新だと思うものを一からやればいいし、じゃなきゃ、既に斬新じゃないでしょう。斬新をどう捉えているのかわかりませんが、もし、私達が作ってきたモチベーションみたいなものまでを継承したいとおっしゃるなら、その発端に『義務感』はありません。発案した人がいて、私は声をかけてもらって、おもしろそうだなあと思って、それに集った有志達が作りたいから作ってきただけです。今は業務として館長の指名でやっていますが、有志が自分達の裁量で自由にやっているというのは変わっていません。そもそも、私に許可を得る必要はありません。どうせなら、楽しんで作ってもらいたい、と思うぐらいです」
すると
「そうですか。実はまだ広報担当が正式に決まっていないので、具体的な紙面については白紙なのです。いろんな意見を取り入れて、自分達なりのモノを続けさせていただく、という方向で考えてみます。ちなみに、マンガ家のTさんとはどのような経緯で・・・」

それか!
私達が作ってきた図書館だよりには、地元在住のプロのマンガ家さんがほぼ毎回、マンガを描いて下さったのですが、要するに新運営陣は、このマンガ家さんのマンガを引き継ぎたい、マンガ家さんの身柄だけはとりあえず確保しておきたいわけだったんですねえ。
なので、遠回しに私に「紹介してくれ」と言いたかっただけなのです。
それ以外の「斬新さ」など、実はどうでもいい。
その証拠に、私に打診してきた実質責任者は、斬新だというわが館の図書館だよりを一度も見たことがありませんでした。
「ファンが多い」
「他の館のスタッフの中にも、あれを続けるなら自分も参加したいと言っている人がいる」
「誰々さんが、ゼヒ続けろと言っている」
とは言いつつ、そう言っている彼は、実際、どんな紙面なのか全くご存じありませんでした。
それってけっこう失礼な話じゃないですかね。

だいたい、誉めれば私が喜ぶと思っているのがありあり。
甘いよねー。
私は伊達にトシ食ってるだけじゃない部分もあるんだからさー。
そういう方向のおためごかしは全く通用しないのよ。

私は「どんな図書館だよりを作るかも決まっていないのに『紹介する』というのは正直、気が進みません。そちらが連絡をとりたがっているとTさんにお伝えすることぐらいならしますよ」と言いました。
手もみせんばかりに感謝されました(笑)。
あとで同僚達に「優しすぎる!そんなこと、やらなくていいのに!」と言われちゃいましたが。
でも、私に、新運営陣とTさんを取り持つ義務はなくても、邪魔をする権利はありませんからねー。
そこだけははき違えないようにしないと。
あとはTさんの気持ち次第ですから。
続けて描いていただくことに、私は文句は全くありません。

ちなみに、新運営陣は、私の前にわが館の館長に「Tさんを紹介してくれ」と頼んだそうです。
それに対して館長は「自分にその気はない。頼むならマツモトへ」と言ったそうな。
どうりでねえ。
実力序列を瞬時に見抜いて、それに相応した対応をすることに長けた民間企業の新運営陣がどうして私ごときに打診してきたのかフシギでした。
それにしてもわが館のコドモ館長はすげえな。
私は陰で「赤ちゃん館長」と呼んでますが、面目躍如なリアクションです。

by kuni19530806 | 2010-03-17 23:24 | お出かけ

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