2014年 01月 04日 ( 1 )   

55歳からのハローライフ   

村上龍『55歳からのハローライフ』を読む。

『13歳のハローワーク』つながりかと思ってました。
あえて、中高年からの仕事紹介、仕事選びの本かと・・。

新聞の連載小説です。
中高年の仕事や人生の悩み、将来への不安が、飲み物という共通項を加えて、5編描かれています。

誤解を恐れずに言うと、村上龍がこういう方向の通俗小説を書くとは思わなかった。
通俗小説が純文学より下、などとは全く思ってないし、今回の方向に批判的でも全然ありません。
ただ、もう何年も村上龍の小説を読んでいなくて、自分が勝手に抱いていた村上龍ワールドがあったので、けっこう意外だった、というだけです。
ブレーキが効いてる平安寿子、みたいだと思いました。
要するに、あそこまで赤裸々じゃない。
性差、なのかもしれないなあと思ったり。
それと、新聞小説という発表媒体が小説の形式や濃度に及ぼす影響は大きいかもしれません。
文芸誌掲載や書き下ろしとはいろいろ違うだろうし。


どれも面白かった。
でもそれもちょっとずつ物足りなかった。
仕事のこと、将来の不安、どれもリアルタイムの自分にズンと響くテーマだけれど、これを読んでなにか展望・・とまでは行かないまでも、とっかかりが見つかる、ということはありませんでした。
それでも、読んでよかった。

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by kuni19530806 | 2014-01-04 23:27 | 読書 | Trackback | Comments(2)