2012年 08月 26日 ( 2 )   

ジャズライブ(前半)   

ひとりの人間はいろんな局面を生きているのだなあと思う。
「ひとりの人間にはいろんな面がある」ではなく、「ひとりの人間はいろんな局面を生きてる」です。

私は狭いので、最近の自分を鑑みての感想でしかないわけですが
①日々の生活を営んでいる家での「構成員の老齢化で物理的にはちょいちょいあわただしいけれど精神的にはぬくぬく甘やかされている自分」と
②実父界隈での「懸案材料が多過ぎてあえて思考と感情を停止させてクールかつビジネスライクにやってる、やろうとしてる自分」と
③職場での「あと半歩で『勘違い仲良しクラブ!?』と揶揄されても否定できないよな和気あいあい感とリバティスピリッツに満ちた心地よさにどっぷり浸かってる自分」
が、三大局面です。

ひとりの人間なので当然ながらこの三者(?)は連動しています。
侵食したり同時進行だったり、あらたな局面がとって変わったり、そもそも「局面ってなに?」と問われたらおじゃんになりそうな極私的抽象的区分けです。
でも、自分はこの三者界隈を巡回(?)しながら日々の生活を営んでいるという自覚はバリバリあります。
その場に行けば自動的にそれぞれの自分をやっているわけですが、②は明らかに腰が引けた自分で、でも①と③があるから今のところ精神的ダメージは少なくて済んでいる、というのは間違いないと思われます。
その証拠に、12年前の母親の闘病時は、実家に帰ったせいで、全面的にほぼ②の状況にずっと浸かっていたので、本当に精神的にキツかった。
3ヶ月程度の期間だったのに弱音を吐いてどうする!と言われそうだったし実際に言われていたのかもしれませんが、たとえ短期間でも負のスパイラル、特に肉親の死にまつわる轍に接触すればあっけなく捕食されてしまう。
それはもう、通常の精神状態ではないわけですから、一度捕まると後でどんなに「あれしきのことでなんで?」と思うような状況でも、一気に、加速度的に、精神状態は悪化してしまうのだと思い知りました。
もうあんな思いはしたくない。


そんなこんなですが
かねてからいろんなところでカミングアウトしているように、③の自分は今年度いっぱいで終了します。
それはずっと前からわかっていたことで、今着々と来年度に向けての準備が進捗している(のか?)中、自分が心しているのは、残り少ないのだから悔いのない仕事をしようとか、立つ鳥あとを濁さず的なことではなく、「なるべく好き勝手なことをしてしまえ」です。

もうさ、つくづく失うものなどなにもないって感じなのよ。

で、ジャズライブを企画しました。
正確には、一緒に行事を担当しているHさんの冗談っぽい一言に自分が乗った、でしょうか。

後半に続く。
↓↓↓
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by kuni19530806 | 2012-08-26 23:58 | その他 | Trackback | Comments(0)

ジャズライブ(後半)   

前半より続く。

図書館でジャズライブ、がどういうポジションになるのかはわかりません。
めすらしい、と言われることもありましたが、あまり一般的ではないもののけっこう開催されているものなのかもしれません。
特にジャズに詳しくない人(以前はもちろん私も)がジャズに描くイメージとはちょっと違う、非おしゃれで非B.G.M的で非心地よい、レアなジャズライブ開催、という意味では、めずらしい図書館行事、と間違いなく言えたとは思います。

大人向けの音楽イベントは初めての試みだったので、全て手探りでした。
同業他社にその手のスキルを持っている人がいるのはわかっていましたが、あえて、というより、たぶん参考にならないので問い合わせ的なものは全くしませんでした。
演奏メンバーの中にとても多忙な方がいたので、かなり早い時期に2012年8月26日開催を決め、選曲とその順番は演奏者に一任しました。

挙がってきたのは、タイトルこそ夏を意識したスタンダードナンバーが主でしたが、明らかにコルトレーンの影がちらつく、非おしゃれというより、泥臭~いごつごつした音が聴こえてきそうなラインナップでした。
私がまずやるべきことは、今回のジャズライブがそういう演奏なのだと少しでも認知されるよう努力することだと思い、図書館だよりにそういうジャズであることを告知し、事あるごとに周囲に吹聴しました。
ま、どうせそんなにたくさん人が来ないだろうけどさ、と思いつつ。

が、Hさんの作ったポスターやチラシがステキだったことと、図書館でジャズライブ、というちょっとした目新しさと、めずらしい開催時間のせいか、予約開始日の開始時間(下手すりゃその前)から予約は殺到し、枠は一時間程度で埋まってしまいました。
いや~、ビックリした。
人が集まらなかったら、友達にも声をかけるつもりで、その気満々だったのに、全くそれはかなわなくなりました。
ほんと、驚きで、嬉しい誤算でした。
でも同時に、たぶん予約してくれてる人達が思い描いているようなジャズじゃないんだよ~と、満席後も続々入る参加希望の電話や問い合わせを聞きながら、むしろちょっと気が重くなったりもしたのでした。

ものすごくありがたかったのはHさんのスタンスです。
Hさんがこれを読みそうであまり露骨に褒めるのはこっぱずかしいし却って申し訳ないようにすら思うのですが(だってわざとらしいから)、演奏者の意見に全く異を唱えることなく、所属長の「あわよくばおしゃれ方面にスライドさせようとする突飛な演出の提案」も毅然と却下し、きめ細やかでセンスのあるパンフレットを作成し、きちんとイベントを図書館に結びつける地味な部門も一手に引き受けてくれて、本当にありがたかった。
そして、職場の同僚全員が今回のジャズライブ成功のために気持ちよく協力してくれて、一瞬たりとも進行に不安を感じることなく当日を迎えることができました。

ライブは大成功でした。
なにをもって「大成功」というのかよくわかりませんが、臆面もなく言わせてもらうと、これを大成功と言わずしてなにを!?と思います。

とにかく、参加者がみんな、ものすご~く真剣に演奏を聴いてくれてる気配がビンビン伝わってきたことが何より嬉しかった。
演奏は予想以上にハードで、フロントに立ったフルートの演奏はたまらなくソウルフルだったし、ギターはそれをサポートしつつ、出るときは出、美しい音色を際立たせていたし、ベースはガンガン重奏低音を走り、時折前面に出て暑苦しいアドリブを奏で、ドラムはメロディを感じさせるような響きで、他の3人がどこに行ってもきちんと帰って来ることができる安心のリズムをクールに、時々アツく刻んでました。
きっと、あそこまで真剣さを前面に出した演奏をされたら、聴き手は、人としてこっちも真剣に聴かないわけにはいかない、と思ったのでしょう。

客観的な感想など私は存在しないと思うので、主観まみれを承知で書いていますが、心地よい緊張感に満ちた素晴らしいライブになりました。

帰り、メンバーを含めた関係者10名ほどで近くのファミレスに行き、プチ打ち上げをしたのですが、席が空くのを待っているとき、女性二人組がメンバーに近づいてきて「さっき図書館で演奏されてた方達ですよね。すっごく良かった!またやって下さい」と言ってくれました。
嬉しかったなあ。

とっちらかってきて、どうこの文章を締めたらいいのかわからなくなってきたので(もちろん下書きなどしとらんし)、最後にツイッターで自分がつぶやいたことを貼ります。

【職場が楽しい♡♡と頻繁に思えるってとても幸せなことだが、そんな職場とももうすぐお別れなのはとても残念。どーせ最後だしよ!とやさぐれ開き直り気分で企画した昨日のイベントは予想の百倍盛況で、予想の千倍楽しかった。同僚と出演者と参加者の気持ちが嬉しくて実は最後ちょっと泣きそうになった。】
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by kuni19530806 | 2012-08-26 23:54 | その他 | Trackback | Comments(0)