2012年 05月 31日 ( 1 )   

さよならクリストファー・ロビン   

ひゃー、5月も終わりかあ。
早過ぎて、あっという間という感覚すらない。
安易に「うかうかしてられない」とか思うけれど、考えてみるとうかうか以外はしたことないな、自分。


高橋源一郎『さよならクリストファー・ロビン』を読む。

高橋源一郎のまとまった文章を読むのは久しぶりだ。
かなり昔だが一時期、この人の書くものが好きだった。
・・と書いて、なにを読んだのか思い出そうとしたけれど浮かばない。
『さようなら、ギャングたち』というタイトルしか思い出せない。
内容など全く。

クリストファー・ロビンと聞いて、ああ、あの、と思う人もいるのだろうけど、私は知らなかった。
ついでにいうと、この小説(短編集)のジャンルも知らない。

赤ずきんちゃんとかプーさんとかアトムとかがモチーフ(←この表現が適切かどうかわからないけれど)になっていたりする。
全6編だが、前半の3編が好み。
特に2編目の「峠の我が家」は、一昨日、血糖値の検査であるブドウ糖負荷試験の待ち時間(4回の採血の合間)に読んでいたのだけれど、切なくて泣きそうになった。
3回目と4回目の採血の間に、鼻の奥をツンとさせてた私。
そのときの自分の状況が感傷的にさせたわけでは全くない、と思う。

私の中で、高橋源一郎と橋本治はわりと近い位置に居る。
似ている、という意味ではない。
根底に流れているものの一部とか書かれている内容とか言葉の選び方とか喚起されること・・とかをひっくるめて「ふだんの自分をちょっと違う場所に連れて行ってくれる書き手」という意味で似ていて、その「連れて行ってくれる場所」そのものもちょっと似ているのだ。
どっち方面かと聞かれてもよくわからないんだけど。

生きていることと死ぬこと(or死んでいること)はそんなに遠くない。
むしろ、境目がわからないことだってある。
そういうことがすんなり腑に落ちる場所。
あえて言えばそんな感じ。
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by kuni19530806 | 2012-05-31 22:02 | 読書 | Trackback | Comments(0)