2010年 10月 18日 ( 1 )   

本の雑誌2010年11月号を買う   

私も「本の雑誌」11月号を買いましたよー
と特定の方に言ってみる。
そう、特集が「カフェで本を読もう!」なので食いつきました。
きっと今号は売れ行きがいいのではないでしょうか。
元気かなあ、浜本発行人。

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おじさん三人組がおしゃれカフェに挑戦!に私も笑いました。
おしゃれなカフェって中高年にはハードルが高いですからね。
居心地のいい店の条件が「頼むものが三つしかない」って説得力があります。
「スタバに教えてやりたいよ」も同感です。
私も、ひとりではスタバに行けない人間です。

とはいえ、ひとりで喫茶店に行くのは好き。
私もムック「渋カフェ」を読んだりしていますが、自分のお気に入りの喫茶店は、地元のルミーノと、岩本町のアカシヤ、阿佐ヶ谷のKEGON、とかかなあ。
チェーン店でいえば、ヴェローチェが居心地がいい。
特に岩本町の。
空いてるし。
静かなので読書が進みます。
ここは前は、二六堂という本屋さんだったんだよなあ。
同じ通りに15年前ぐらい(たぶん)に書泉ブックタワーができて、でもしばらくは頑張ってたけど、秋葉原駅前にヨドバシのでっかいビルができ、そこに有隣堂まで入っちゃったらついに力尽きてしまった感じ。
あれ?
二六堂はヨドバシができる前に閉店したんだっけ?
いずれにしても、二六堂は、書店と薬局が繋がってるような、ちょっと変わった本屋さんで、文庫が充実していてけっこう好きでした。

そんなこんなで久々に本の雑誌を読んで、「自分はプロの物書きになろうなどと本気で勘違いしなくてよかったな」とつくづく思いました。

本の雑誌で原稿を書かせてもらっていたのは10年ぐらい前ですが、最初はすごく楽しかった。
「闘魂の夏」という特集のときはしょっぱなが私の文章だったりしたのですが、アレなんて、今思うと30分ぐらいで書けて、周囲の評判も上々で、自分でも気に入って、その後、大好きな飯嶋和一さんの『汝ふたたび故郷に帰れず リバイバル版』発売時の広告にその自分の文章の一節が引用されるという、今でも信じられないおまけまでついたのでした。

自分が常連投稿をしていた三角窓口のページでのコラム連載も楽しかった。
編集部の女性がつけた「ゾロメ女の逆襲」というタイトルにはビックリしたし、きっと私のコラムの評判はかんばしくなかったんだろうけれど、書くのは全然苦にならなかったし、終わったときは正直、残念でした。

でも、それ以外で自分が本の雑誌で書いたものはしょぼかった。
三角窓口に投稿していた文章の方がずっと面白かった気がします。

要するに、自分は、不特定多数ではなく特定少数向けの文章でしかその実力を発揮できない人間だと。
この「実力」は、一般的なそれとは違って、いわば、「自分の中にあるわずかな面白味を文章に起こす実力」みたいな感じかも。
私はそれを、たくさんの人に見せる才能がない。
知り合いや、知り合いの知り合いぐらいの、ちまちました範囲にしか書けない。
闘魂の夏やゾロ目女の逆襲は、実は特定の人に向けてしか書いてませんでした。
だからこそ楽しかったんですよねえ。
もちろん、それ以外の依頼原稿も同じスタンスで書こうとはしましたよ。
口幅ったい言い方ですが、それが「自分の個性」だと思ったりしてたもんで。
でも、池や沼では舟を操れても、海に出ちゃうと漕げない、みたいな感じだったんだと思います。

もしかしたら、私の足りなさはもっと別な箇所で、もっと根本的な欠落なのかもしれませんけどね。

というようなもろもろを思い出した本の雑誌2010年11月号でした。
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by kuni19530806 | 2010-10-18 23:46 | その他