2010年 02月 05日 ( 1 )   

塩野七生と朝青龍   

最近、気が強い年配女性が気になるのですが、今月号のGrazia(ついにスペルを覚えました。何も見ないで書けるようになりました)の塩野七生さんもいい味出してます。

相変わらず立ち読み情報なのでかなりいい加減ですが、<人を惹きつける!“モテ力”の磨き方>というトホホなタイトルの特集に登場なさって、「大切なのは密室」とおっしゃっていました。
キャプションを二度見しちゃったよ。
密室って!?
女性誌のインタビューの小見出しでそんな単語を見かけるとは驚きました。

要するに「外野の意見だのなんだのに邪魔されないために、孤独な場所に籠もって自分を見つめる時間が大切」だという意味での「密室」発言だったようですが、密室とは参ったね。
密室は定員一名の個室とは限らないのだから最初から外野のいる密室もあろうて、と思うのは若輩者の屁理屈でしょうか。
いずれにしてもさすが塩野七生、伊達に長年ローマ人を物語ってませんね。
っていうか、それより個人的にすごくビックリしたのは、彼女がシオノナナミさんだったこと。
ずっっっっと、シオノナナオさんだと思ってました。

このインタビュー、どっかの外人男性(←アバウト過ぎる括りだ)がインタビュアーなのですが、ナナミさんはド迫力のアイメイク&アルマーニで会見に臨み「私、今までの人生で美しいと言われたことなどありません。おほほっ」などとコメントなさっている。
んなこと言われてもね。
よしんば「だろうな」「やっぱりね」と思ったとしても、もちろん言えない。
ほぼ誰に対しても言えないっすよね。
特に、その力の入ったいでたちと背負っている塩野七生というビッグネームを考えれば、「まさかっ!?」とか「またまたご謙遜を」と返すか、おもいっきり笑って、気の利いたジョークを拝聴しました的リアクションをとるしかないでしょ。
勝負の決まっている、相手に対しては退路を断ってるようなコメントを臆面もなくジョークっぽく持ってくるのがスゴイぞ、ナナミ。
いいなあ、この気の強さ。

話は飛んで、同じ「気が強い」んでも、朝青龍は気の強いバカですね。

バカは揶揄ではありません。
何かをとことん究めるってことは、バカか変人じゃないと無理だ、ぐらいに思うので。
ただ、その何かが相撲なら良かったんですが、彼はガキ大将、だった気がする。
北の湖とか千代の富士とか貴乃花は典型的な「相撲バカ」という感じですが、ドルゴルスレン・ダグワドルジはジャイアンなんですよ。
あの、単純さ、異常な負けず嫌いさ、わかりやすい感情表現、口より手な感じ、反省はするけどすぐ忘れそう、でも義理堅そう、親に弱そう、その場しのぎの言い訳を平然としそう、先のことなど考えずに今の楽しさを最優先しそう・・・。
やっぱ、朝青龍は剛田武だ。
そんな彼に規則や品格を求めてもね。
たとえ頭では理解しても、身体がついてこないでしょう。
相撲は道かもしれませんが、ガキ大将は本能ですから。
しかも担任が、オテンキの小ボケ先生みたいな高砂親方だしな。
「おまえたちに一言だけ言っておく。・・・オッパイ」みたいな。
そりゃあ、学校の品格品格とうるさかった元副校長の内舘牧子センセの逆鱗にも触れるよ。

朝青龍は、精神力や修行の賜物ではなく、もっと根源的な、本能が命ずるままに、ある意味、無理なく強くなった人だと思うので、横綱としての器の種類が違います。
大きさではなく種類。
今、世間で論じられている朝青龍への賛否は大きさと種類を混同しているとしか思えないので、双方がずっと平行線のまま相容れないに決まっているし、論じてもしょうがない。
そして、表面上だけであれ、今の相撲界が本能ではなく道にこだわる以上、あの希代の横綱の居場所がとっくになかったのは自明の理です。
暴行事件は、居場所のなさを察知したガキ大将たる彼のプライドというかレーゾン・デートルが限界点に達した、そのあがきみたいなもんかもしれません。

ガキ大将が大人になることを拒み、ガキ大将の本能でこれからも突き進むなら、総合格闘技に行くでしょうね。
あのストッキング被り顔はヒールにはうってつけだ。
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by kuni19530806 | 2010-02-05 14:42 | げいのうじん | Trackback | Comments(2)