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時をかける少女   

負傷男の調子はまあまあです。
元気に寝込んでいます。
食欲もモリモリです。

DVDで『時をかける少女』を見る。
原田知世バージョン。

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長らく、マイフェバリット邦画(前半を英語にする意味なし!)として私の中で君臨していた作品です。
見るのは何度目かわかりませんが(たぶん10回ぐらい?)今回はかなり久々でした。

いや~、やっぱりこれは名作だと思います。
原田知世ちゃんと深町クン役の男子2人のあらゆる意味での拙さを含めて、完璧だ、ぐらいに思います。
この映画の圧巻は、終盤、知世ちゃん扮する芳山和子が土曜日の実験室にタイムスリップするシーンですね。
これぞ、日本映画史に残る名~せつない~シーンかと。

それと、未来から来た深町クンがタイムスリップ先の居場所として借りるお宅、息子夫婦と孫を交通事故で亡くした老夫婦役上原謙、入江たか子の名演が光ります。
深町クンから記憶を消された後のふたりの会話
上「あれはもう止めた方がいいです。いもしない孫のものを買うのは。それで息子夫婦と孫が帰ってくるわけでもないし」
入「そうですね。あれはもう止めましょうねえ」
上「ずっとふたりなんですから」
入「そうですねえ。ずっとふたりなんですねえ」
そう言った後の、おばあさんのなんともしれない、なにかが脳裏をよぎったような、でも気のせいと諦めてしまったような表情の哀しさは凄みすらあります。
ちなみに、交通事故で亡くなった息子夫婦と孫の写真の息子は松任谷正隆氏でした。
今回、初めて気づきました。

それにしても、みんな若いなあ。
岸田一徳と根岸季衣の先生コンビが妙齢のカップルっいうところに隔世の感。
知世ちゃんの初々しさったらないし。
そんな知世ちゃんから学芸会のヒロインのような口調で放たれる
「先生、深町君のスキーがありません」
「やっと16才になりました」
「ひとりになりたいから。ごめんなさい」
「ふつうの女の子に戻りたいの」
「もっと強く抱いて」
「胸が苦しいわ。これが愛なの?これが人を愛するってことなの?分からないわ」
「どうして時間は過ぎて行くの」
などなどのセリフも珠玉です。

ところで、この頃の尾身としのりと、今、伊坂幸太郎の映画に必ず出ている濱田岳君は雰囲気が似て蝶ですね。

DVDに、角川のオーディションに合格したときの原田知世ちゃんの映像が特典映像として収録されています。
バレエを踊ってます、知世ちゃん。
これまた拙い。
井森美幸のオーディションダンスとは違った意味でドキドキします。
これを見るだけでも、この映画を借りる価値はあるかも。

by kuni19530806 | 2010-01-28 09:54 | 映画

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