IE9ピン留め

先達の御意見

雪になるかも!すごく寒くなる!と天気予報にかなり脅されたけれど、そんなんでもない気がする。

酒井順子の『先達の御意見』を読む。
いかにもこの著者のセンスのタイトルです。

ところで
サカイジュンコって、何通りの漢字があるんだろ。
今、なにげに入力したら坂井淳子になりました。
誰それ?だ。
他にもいっぱいありそう。
堺純子
境潤子
阪井準子
強引か…。

話を戻すと
この本は、『負け犬の遠吠え』が評判になった直後の著者の対談集です。
相手は、阿川佐和子、内田春菊、小倉千加子、鹿島茂、上坂冬子、瀬戸内寂聴、田辺聖子、林真理子、板東眞砂子、そして総括対談は香山リカです。
すごいメンツ。

酒井順子さんは文章の人だ、とあらためて思いました。
会話も悪く、はありません。
人生の大先輩方に下手(したて)に出てるっぷりにほとんどわざとらしさはないし、さすがに頭の回転は早いし、凝ってるというだけあって古典に造詣が深いし、カミングアウトどおり、下ネタ好きの一端が垣間見えておもしろかったりもします。
でも、酒井ワールドの何よりの個性である、鋭い洞察力や分析を含めた「クール」さはやはり文章限定だなあと。
相手方が手強すぎるせいもありますが、妙に「ふつうのお嬢さん」感がしました。
そういうポジションに自分を設定することこそ、この人のクールさ、なのかもしれませんが。

私は『負け犬の遠吠え』は読んでいません。
でも、この本を読むと、負け犬~も読んだ気分になれます。
既婚でありつつ子供ナシだという自分は、負け犬のテリトリーではなく、かといって、勝ちでもなく、やけに双方の言い分(?)がわかる。
同じ理由で、わからないとも言えるかも。
人の人生を勝ち負けで査定するなんて!という反響がかなりあった模様ですが、それは明らかに誤読です。
でも、そう反応する気持ちもわからないではない。
誤解を恐れずに言うと、人生なんてある意味、勝ち負けでしょ、と思わないわけでもない。

そうなのです。
この分野(?)に関しては、いろいろと相反する感情を持つ自分がいます。
その感情がどういう種類であれ、こうやって矛盾する感想を誘発する力を持つ文章を書けるというのは、すごいことだなあと思いました。
さすが酒井順子。

対談相手の中では、しょっぱなの阿川佐和子と内田春菊が爽快でした。
ツッコミの阿川、せきららな春菊。
特に自分の妊娠出産を電気釜の機能に喩える内田春菊、恐るべし。
中村うさぎとか岩井志麻子とか内田春菊とか、女であること自体にエキセントリック、な雰囲気を持つ、どん欲そうな一派は苦手でしたし今後も苦手でしょうが、きっと現物に会ったら玉砕感を持つんだろうな、私なんて。
電気釜機能、「白米」んとこしか使ってないし。

by kuni19530806 | 2008-01-12 23:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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