図書館総合展   

パシフィコ横浜で開催されている図書館総合展に行く。
一昨年に行って以来、二度目です。

自動貸出機は職場にあるせいか、自動返却機や自動仕分け機、自動資料状態変更書架、自動予約資料受取書架、などの、ICタグを使った、どこか近未来的なあたかも「20世紀の子どもが思い描いた未来の図書館」的な展示は、正直、私はあまりそそられません。

なんかね、こんなことを言うと時代錯誤っていうか時代に逆行してるのが明らかなんで大きな声では言いづらいんですが、図書館員が実際に本に触れる機会を減らす機器の充実が図書館の未来を明るくするとは全く思えないのですよ、私は。
忙しいときは「自動配架機や自動書架整理機があればいいよね」などと冗談で言うことはあるし、そういう単純作業(便宜上、そう言います)を減らして、図書館員は選書やレファレンス業務に費やす時間を増やすべき、という考え方も理解はします。
しますが、実際に書架に足を運ばない図書館員の選書やレファレンスが的を射ているとは決して思えない。
図書館員が自分の職場の書架に足繁く通う理由は、書架整理と配架しかありえないはずなので、そういう労力を厭うくせに「自分は図書館員として優秀」ぐらいに思ってるヤツはニセモノだと認定してます、ひそかに。

ってなわけで、どっちかっていうと、自分以外の図書館員向け(実際は私がアナログなだけですけどね)の展示会という感じのする図書館総合展に、実は行くつもりはありませんでした。
なのになぜ行ったかというと、2年前からひとりで<じてんしゃ図書館>を展開して全国行脚をしている土居一洋さんのフォーラムがあったので、それが聞きたくて。

最初、予備知識は全くありませんでした。
ただ、こういうご時世、そういうターゲット向けの図書館総合展に、どうして<じてんしゃ図書館>?と、その浮き加減に興味を持ちました。
だって、これ以外のフォーラムはほとんど「これからの図書館」的なテーマ。
じてんしゃ図書館は浮きまくってた。
しかもこの土居さんはまだ28才。
当初は、自転車図書館ってのは、定年した方が、昔の紙芝居屋さんよろしく、自転車に本を積んで、近所を巡回してるのかと思いました。
それはそれで、なにかおもしろい話が聞けそうだと、フォーラムに申し込むことにしたのです。
が、土居さんはそういう人ではなかった。
詳しくはここ

実際、フォーラムでの講演を聞いて、土居さんのやっていることに百%賛同したわけではありません。
正直、話がたどたどしかったし、着物スタイルはやり過ぎだという気がしたし、あまりに直情型過ぎて危うい感じもしました。
でも、だからこそ、心に響くものもあった。
武骨さとか不器用さとか単純さがすごく新鮮で、そのへんの編集者や図書館員が言ったらむしろ裏を感じる「本にはすごい力があると思うんです」という言葉が、素直に聞けました。

彼の話でいちばんウケたのは「将来の夢は?」という質問の答え。
「狩人」だって!
でも、大笑いしたのは私だけだったみたい。
一緒に行った同僚に「すごいウケてましたよね」と言われました。
そりゃあ、ウケるよ。

主催者の朝日新聞のブースに、彼の水車型じでんしゃ図書館が展示されてました。
あの講演を聞かなきゃこれを見てもうわっつらしか響かないでしょ、という意味でも、フォーラムに参加してよかったよ。

おもしろかったです。
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by kuni19530806 | 2007-11-07 22:27 | お出かけ

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