予定を書く   

喜多方に行くことにした。

今、行くと書いたけど、感覚的にはいまだ「帰る」だったりもする。
でも8年ぶり。
前回は2006年、母親の七回忌だった。

その七回忌を機に、母親のお骨をこちら(正確には埼玉県坂戸市)に持ってきたので、実質、喜多方に私は用事がなくなった。

友達とか親戚は複数いるわけで、用事がなくなったという言い方はわれながらSo Cool!!だけれど、それでも、定期的に帰省する理由が全くなくなったのは事実だ。

母親が亡くなって以降は、実家と呼べるような気の張らない家もないわけで、そうなると法事でもない限りどうしても足が遠のくのはしょうがないのだ。

ただ、喜多方にはとてもお世話になったおばさんがいる。
Tおばさん。
母親の従姉にあたるTおばさんは、私から見れば遠縁になるのかもしれないけれど、Tおばさんには子どもがいなかったせいもあって、折に触れ、私たち兄弟(3人)の面倒をとてもよく見てくれて、母親の闘病の際も、私はどれだけ世話になったかわからない。

母親が入院するまで一人暮らしをしていた借家はTおばさんの家の近所だった。
母親が自分の実家を出たのは、Tおばさんが旦那さんを亡くし、一人暮らしになった時期とほぼ重なっていた。

母とTおばさんは、どちらも相手を頼りにするようになったのかもしれない。

母が入院し、私がその付き添いで喜多方に帰省したのは2000年の春先だった。
母は3ヶ月後、6月の下旬に亡くなったが、今思っても短い期間ながら、なかなかハードな日々だった。
そんなときも、私が母親の付き添いからくたびれて帰ってくると、Tおばさんは見計らったように暖かいおかずを届けてくれたりした。

夫の母が私の母親のお見舞いに来てくれたときは、夫の母と私のふたりでTおばさんの家に泊まったりもした。

Tおばさんは、いわゆる潔癖症で、他人にそれを強いることはなかったけれど、いつ行っても家の中は異常なくらいピカピカだった。

廊下は黒光りし、全ての食器は棚に整然と並び、サイドボードのこけしも三春駒も赤べこも常に買いたてのように輝いていた。
突然の宿泊でも、寝具類は清潔で、夫の母は小声で私に「旅館かなにかで働いていた人なの?」と言った。
ちなみに、Tおばさんは元ナースだ。


そのTおばさんには会いたい、会わなければ、と思って、8年経ってしまった。

震災直後、喜多方の従兄に連絡をとって福島の親戚全員の無事を確認したとき、Tおばさんの消息も尋ねた。
従兄は「Tさんには会っていないのだ」と言い、早速Tおばさんの実家に連絡をとってくれ、Tおばさんが入院していると知ると、すぐにお見舞いに行ってくれた。

「かなり認知症が進んでいるけれど、Mちゃん(私)のことは覚えていたよ。Kちゃん(2006年に亡くなった兄)が死んでしまったことはすぐに忘れてしまうみたいで、その都度、初めて知ったように泣いてしまうからかわいそうだった」と連絡をくれた。
Tおばさんは、長兄をいちばんかわいがっていたのだ。

そんな経緯があったので心配はしていたが、もしTおばさんに何かあれば従兄経由で連絡が来るはずで、来ないということはTおばさんは元気なのだ、と思っていた。
でも会うなら今年のうちだ、いろんな意味で、と。

そして喜多方に行くことに決めた。
夫の父母のことはいろいろあるけれど、全部夫に任せることにした。
そして従兄にメールをしてTおばさんの様子を聞いたところ、翌日、従兄から返事があった。

Tおばさんは今年の6月に亡くなっていた。

間に合わなかった。

従兄も、震災直後のあのとき以来、Tおばさんとは会っていなくて、訃報も耳に入って来なかったのでてっきり存命だと思っていたと言う。

Tおばさんが亡くなったことは、90才の伯父さん(母の兄。従兄の父)で止まっていたのだ、きっと。

まあ、それは責められない。
私がもっと早く行ければよかったけれど、それもまたしょうがない。

でも、Tおばさんには会いたかったなあ。
ごめんね、おばさん。

そんなわけで、今回の主目的はTおばさんのお見舞い⇒お墓参り に変わった。



今回の喜多方行きは、私ひとりではなく、友達と行くことになった。
総勢4人。
かつての同僚、4年前に一緒にT図書館を立ち上げた華の(!)4人だ。

口にしたりはしていたのだ、4人でどっか行きたいねー、私、喜多方に行きたいんだよね、一緒に行く?みたいな。
まさか実現するとはなあ。

でも、段取りが苦手な私は、このところけっこう右往左往している。
ぐずぐず風邪が抜けきらなかったことも相まって、「こういうの、向かない」とか思ったり。

でも、従兄や友達が、いろいろアドバイスをしてくれるのでありがたい。
ちょっと過剰だったりもするけれど、それこそ福島県民性、みたいな気もする。

○○旅館はやめなさい!寂れ過ぎて、汚くて、泊まると悲しくなる(逆に興味がわくよ)

夕食は、親戚も加わることも可能か(えー!?そ、それはどうなのか)

帰りの電車は△△にしなさい!料金は変わらないのに、イスもいいし快適(そうする!)

その日は、残念ながら用事があってお世話できない!(頼んでないよ)

などなど、笑ってしまう。


1泊2日、それも勝手知ったる元実家(?)だけど、私にとっては久々の泊まり旅だ。
本当に泊まりでは何年も出かけてなかった。
今行かないと、という思いもある。

行く予定の日の向こうの天気予報を見たら、最低気温が0℃とかになってる!
寒い{{ (>_<) }}!
そうであった。
喜多方は寒いのだ。

寒くてもいいから晴れるといいなあ。
喜多方の星空を見たい。
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by kuni19530806 | 2014-11-12 15:07 | お出かけ | Trackback | Comments(2)

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Commented by arpejjio at 2014-11-12 15:57
うふふ。行きますよ、行きましょう。これほど数日先が楽しみなのもずいぶん久しぶりの事ですよう。

うさみる
Commented by マツモト at 2014-11-13 21:04 x
うさみるさま

ホント、楽しみ!
私の十代が暴かれそうでちょっと怖いけど(うそ)。

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