頼もしい老人(役)   

私はこの半年、週1ずつ2つの小学校の図書室で働いています。

ここで書いたり、twitterでつぶやく頻度に対して、仕事の日数少ねっ!とお思いの方がいらっしゃるやもしれませんが、そのとおり、少ねえのです。

週1のみの司書配置、は区の教育委員会の方針です。
小中学校に司書を全く置かない自治体もあれば、週5(毎日)置くところもあります。

自治体によって千差万別、東京23区に限っても、0と5、どちらのパターンもあります。
要するに、学校司書の位置づけの共通認識はまだ確立されていないってことです。

そんな状況で、週1という設定がどうなのかはさておき、私はA小学校では火曜日の女、B小学校では木曜日の女です。

この2校、笑ってしまうほどいろいろ対照的です。

A校・・司書配置以前からPTAが活発に図書室を運営してきて、今もいろいろ意見が多く、蔵書がけっこう充実し、図書準備室まで備わっているけれど、14時半以降は学童クラブが図書室を使用し、その時間は準備室にしかいられず、しかも図書室のPCにExcelとwordが入っていないせいで図書だよりや掲示物がめちゃくちゃ作成しづらい。


B校・・PTAの援護も圧力もなく、教員の選書のせいかクビを傾げる蔵書構成で、おまけに学級文庫がクセモノで、蔵書の5分の1は野放し状態で、図書室自体の本は少なく、準備室もない・・代わりに、学童クラブの使用はなく、PCにExcel、wordの最新版が入っていて、掲示物も集計も加工もやりやすい。


児童との交流は圧倒的にB校の方が多く、ほぼ毎週欠かさず図書室に来る2年生と1年生はすっかりおなじみさんです。
たぶん、向こうにとっての私も。

でも、学校側の司書に対する理解を感じるのはA校。


いやはや、自分で書いてても、この2校、どっちもどっちだなあ。


そんなわけで、一昨日はB校の出勤日でした。

B校はもうすぐ学芸会。
図書室がその練習会場になっているとのことで、机とイスが廊下や書架の方に追いやられていました。
ちょっとあぜん。
でも毎年恒例のことらしく、業務日報を遡ったら去年もそんな表記が。

仕方がないので、カウンターまわりで、本の修理や装備、PCを使った仕事をすることにしました。

1時間目からとっかえひっかえ、各学年がクラスの枠をとっぱらって練習に登場する一日でした。

twitterでもつぶやきましたが、3時間目にやってきた4年生の練習風景がダントツに面白かったです。

4年生は、単なる劇ではなく、グループに分かれて、楽器を使ったり唄を唄ったり、寸劇をするらしいのですが、マジメに打楽器や鉄琴を駆使して詩を朗読したり、男子と女子がペアで「やさしさにつつまれたなら」をアカペラでものすごく上手に唄って大人をまんまと感動させるようなグループもあれば、練習を見てもなんだかよくわからないグループも。

たぶん、個々のグループが最後は大団円でひとつに収束されるのでしょうが、一昨日の段階ではそこまでのリハーサルには到ってはいない模様。

中に、老人役だけ4人というグループがありました。
この4人、ふだんの図書室利用でも目立っています。
なぜなら、しょっちゅう先生に怒られているから。
あ、廊下でものすごく怒られている姿も見たことがあります。
全然反省してない感じでしたが。

この4人、全員が杖を持って登場して、順番に薀蓄を言うのですが、とにかく演技過剰。
杖にすがってコケたりのけぞったり、「わ、わしは・・」と言いかけて苦悶の表情を浮かべたり。
そういう老人たちの役なのかと思いきや、先生曰く「おじいさん役をやれとは言ってるが、死にそうなおじいさんとは言ってない!」

そうなの?そうだったの?
勝手な役作りだったのか。
もう、可笑しくて可笑しくて。

先生がダメ出しをしても、おとなしい老人にシフトチェンジするような奴らではありません。
ますます調子に乗って、床に突っ伏して事切れる老人まで登場。
先生は呆れて、「撤収撤収!」。

大人が子どもに真顔で「撤収」と言う姿、初めて見たかも。

昼休みに、この4人のうちのひとりがクラスで借りた本を返しに来たので「さっきは熱演だったねー」と言ったら、「本番はもっとやる」だって。

頼もしい。
っていうか、先生、大変だなあ。
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by kuni19530806 | 2014-11-01 17:25 | 仕事 | Trackback | Comments(4)

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Commented by arpejjio at 2014-11-01 17:32
うける・・おもしろすぎます。twitterでもクスッと笑っちゃったけど、何でもない事なのに単純に笑かしてもらえる子どもたちっていいなぁ!
癒されました★
from うさみる
Commented by マツモト at 2014-11-01 22:16 x
うさみるさーん!

ホント、笑っちゃったよー。
あとね、雨の日に廊下を歩いてたら、5年生ぐらいの男子になんの前フリもなしに「今日は雨だから昼休みに図書室が混んでたいへんですね」って声をかけられた。
なんか、番頭さんみたいな言い方だった。「たいへんでござんすね」と言ってたかも(^O^)
Commented by うさみる at 2014-11-04 20:11 x
あれー!なんだそりゃ(笑)
自分が小学生だった時そんな面白い子いたかな、そんなやりとり聞いた事あったかな、ない気がする。
単にまつもっとさんが面白ネタを仕入れる吸引力に優れているってことなのか、今の子は面白いのかどっちだろう…
子どもって生きてるだけでお笑い芸人やってるんだなー!
Commented by マツモト at 2014-11-05 17:44 x
うさみるさん、
面白い子、以前もいたんだと思うよ。
ただ、私の時代などは特にそうだったけど、学校はそういう部分はなかなか評価されないし、ふさけてるって怒られるリスクもあるから、子どもたちもオフィシャルな場では表現しない、地下に潜る感じなのかも。
私はへらへらしているので、拾いやすいのかもなあ。
狡いポジションっちゃあポジションです。

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