その手をにぎりたい   

柚木麻子著『その手をにぎりたい』を読む。

柚木麻子さんは1981年生まれとのことだが、この小説のヒロイン本木青子(もときせいこ)は、1983年に24才だから私とほとんど同世代だ。

社会情勢と色濃くリンクしながら、青子の1983~1992年の日々が描かれた物語。
同世代とはいえ、バブルと無縁の人生を歩んだ私には、青子が享受したり喪失したものに、郷愁も共感も感慨もない。
見事に、ない。
そのあたりは、まるで外国の話を読んでいるよう。

とはいえ、同じ時代を生きたわけだし、青子というヒロインに同時代性的に何か感じるものがあるかというと・・これまた、ない。

巧い小説だと思うし、一気読みしたわけだからつまらなかったわけでは決してないけれど、登場人物の誰かに感情移入してしまった、ということもない。
そういう意味では見事に感応しなかった。

じゃあどういう読後感なのかというと、ただひたすら、旨い鮨が食いたくなった!という読後感。
口の中でほどける酢飯が食べたい。

映像化が合いそうなお話だ。

・・あれ?
けっこう気持ちよく読み終わったわりに、感想に愛が足りないなあ。
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by kuni19530806 | 2014-06-05 20:44 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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