心配しないで、モンスター   

平安寿子『心配しないで、モンスター』を読む。

帯のコピーは
さえない毎日にうんざり、
うまくやれない自分にがっかり、
孤独や不安でどんより。

そんなときこそ、鳴らせ、
自分のテーマソングを。

9つの音楽に乗って、少しだけ前に進む9人の物語。
です。

音楽をモチーフにした9編。
前の編のちょい役が次の主人公になる方式。

9編のタイトルは
☆丘の上の馬鹿になりたい
☆わけあって、舟唄
☆黒魔術の女とお呼び
☆夢路はどこにあるの
☆夕星に歌う
☆UFOに乗ってモンスターが行くぞ
☆わたしだって、いつかはプリキュア
☆真夏の果実はかじりかけ
☆心配しないでベイビー、やっていけるから

平さんはご贔屓の作家ですが、これ、傑作だと思う。
通俗的なことを小説にする(「通俗小説」っていうのとはまたちょっと違う気がする。よくわからないけど)と作者もコミで軽く扱われがちだけど、平さんは本当に力のある、すごい作家だと思う。
今回のラストの「心配しないでベイビー、やっていけるから」は傑作だと思います。
通俗的傑作。
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by kuni19530806 | 2013-07-16 21:49 | 読書

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