万病を治す「冷えとり」生活療法   

進藤義晴著『万病を治す「冷えとり」生活療法』を読む。

サブタイトル?なのでしょうか。
表紙および裏表紙のあちこちに
「冷えは万病のもと」
「だれでもすぐできます」
「心を冷えをとり、体の冷えをとる」
「心身一如の真理に基づく究極の健康法」
「医者知らずのひえとり養生法7つの法則 1半身浴 2靴下の重ねばき 3腹七分目 4他人本位に考える生き方 5下に厚く上に薄く着る 6絹を着る 7腹式呼吸をする」
とまあ、いろいろ書いてあります。

表紙を開かずとも事足りるのでは?とつい思ってしまいます。
ちなみに目次は以下。
第1章 冷えとりはなぜ万病に効くのか
第2章 心の冷えをとり、体の冷えをとる
第3章 冷えとり療法七つの実践鉄則
第4章 体によい食べもの、よい食べ方
第5章 冷えをとれば病気は自然に治る
第6章 包括科学が説く人間と宇宙の法則
第7章 育児書にない冷えとり子育て法の極意

第1章は冷えとりの原理の説明です。
ところで
毒出し、という概念はいつ頃から一般化されたのでしょうか。
医療業界では昔からあったのかもしれませんが、デトックスやアンチエイジングやマクロビオティックなどなどの予防医学系は、一般的には、ここほんの数年の間に急激に浸透した概念のような気がします。
最初はかなりうさんくさかったですよねー。
今でもうさんくさいっちゃあくさいですが、浸透して市民権を得ると、まるで、歌手が紅白に出ると国民のお墨付きをもらった風になるように、これらの概念もいっぱし感が漂います。

健康法もそう。
気功だって整体だってヨガだってピラティスだって、最初は眉唾、まがいもん扱いされてなかったっけ?
認知され分母が大きくなるほどにそんな過去は闇に葬られ、あたかも最初から科学的根拠を背景に登場したような(科学的根拠の背景そのものに内在するうさんくささはさておき)お墨付きナショナルリーグづらをし出し、そうとなれば市場も安泰の様相で、それを逐一横目で見ていれば、世にゴマンとある健康法関係者も一山当てようと躍起になるというものでしょう。
あー、視点の意地が悪いですね、私。

健康法を否定しようとは思ってませんし、してません。
その証拠がこの本の入手ですし、ホメオパシーやバイオラバーが世の批判を受けようと、それで救われた、本当に治ったと思う人がいてシアワセそうなら、どちらかというと「騙されている」と大騒ぎするのはよけいなお世話だと思う方です。

だいたい、科学的根拠のうさんくささ以前に、私は科学的根拠そのものをあまり信用していないかもしれません。
科学的な裏付けや臨床試験のデータで全ての体調が管理でき、西洋医学に基づいた予見がどれもドンピシャ当たるなら、みんなこんなにナンチャッテ健康法にうつつを抜かさないのではないか、と。
ま、私の場合、今アレルギー科からもらっている薬が全く効いてねえじゃん!という不満がバックボーンにあってこういうことを言ってるわけですが。

それに、そもそもフラシーボ効果にしても、それ自体が全面的に否定される対象になるとしたら、健康法に限らず世の中のいろんなものが否定されることにならないかと思ったり。
化粧やおしゃれだって、ある意味、フラシーボじゃん、みたいな。


体調不良を気にせず暮らせる人生ほどシアワセなものはないとわかる年頃になり、それが身近な健康法で手に入れられるとしたら・・・そりゃあ、飛びつきますよ。

でも、だからこそ、こちら側にもいろんな判断力が必要とされますよね。
嗅覚というか。

この『万病を治す~』も、5章からものすごくうさんくさくなります。
ここまで断言していいの?の連発。
無神経な物言いもてんこ盛りで、著者の年齢(刊行時80才ぐらい)を考慮しても、時代錯誤というか、自分の立ち上げたモノ以外を一刀両断で、短絡的過ぎると思います。

そんなこんなで、試してみたい健康法にも若干の躊躇を覚える。
しかも著者は「自分で勝手にショートカットせず、きちんと全部守れ」的なことをおっしゃる。
健康法、民間療法、代替医療の問題点というか限界はここですよねー。
信じるか信じないか、やるかやらないか、0か100かの選択を迫られる分岐点があるんです。
腰が退けていると「だから効かない」と言われる。
けれど、100は新興宗教臭がするし・・・そうなると、気にはなるけれど結局0の完全撤退になってしまいがち。

本当は、1~99を自分で探って判断したいわけですが、そのための参考資料はほとんどない。
だから嗅覚で勝負するしかなくなる。

この本を読んで、そんなつれづれを思いました。

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by kuni19530806 | 2011-03-02 23:09 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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