ドライマウス   

業務研修をしました。
参加者は、窓口業務を担当する委託会社の担当社員とスタッフの管理職(チーフ、サブチーフ、リーダー)総勢10人で、講師は今回は私達でした。

私はしょっぱな、日常の窓口業務に関して説明しました。
先週の土曜日のシステム研修で説明した部分は割愛したものの、窓口は想定される事態の種類も多く、直接利用者と接する場所なので注意事項もいっぱいで、2時間しゃべりっぱなしでした。
最後の30分は口の中が乾いて舌が回らず、かみかみでした。

今度の窓口業務の肝はなんといってもICタグです。
紙芝居以外の資料全部にICチップが埋め込んであって(実際には貼ってあるだけですが「埋め込んでる」の方がなんだか感じが出ます・・・なんの感じだっ!?)、それをリーダーライターと呼ばれる板に乗せることで、資料の状態を変えるシステムです。
実は前の職場にも当初からこれが導入されていましたが、今年の1月にシステムの会社が変わり、運用方法がかなり変化しました。
私はその新システムになって3ヶ月だけ窓口に立ちました。
そして現場を離れずっと開館準備の仕事をしてきたわけですが、そんな人間が窓口業務の研修の講師というのはいかがなものでしょう、です。
正直、ほとんど忘れています。
っていうか、覚える前に離れちゃったんですよねえ。

こういう研修はリアルタイムで現場をやっている人が講師をするべきですよ。
それでなくても、こっちも腐るほど仕事があるんだからよ・・・あ、つい言葉が汚くなってしまった。

そんなわけで、新ICタグシステムに対して心許ない人間がICタグについて説明したわけですが、今回は業務的にはベテランの多いリーダー研修(チーフとリーダーの違いが何度聞いても理解できない私)なので、下手すりゃ私以上に経験年数のある方が説明される側だったわけです。
私は一般企業の在籍年数の方が長いですからね。
この業界は、他の業種を経験せず、どっぷり浸かっている人が多いのです。
年下でもベテランぞろいだったりする。

でも、このICタグに関しては未経験者が多い。

これがクセモノなんですよね。
業務そのものの経験の長い人の方がむしろ、新参者のICタグに対してハードルを高く感じる傾向があります。
実は5年前の私もそうでしたよ。
つうか、ぶっちゃけた話、中高年にはわかりづらいところがあるんですよ、このICタグって。
しかもわが居住区は、ICタグ導入館と非導入館が混在しています。
その比率も現時点では半々ぐらいで、とても識別しづらいわけです。
それを窓口で瞬時に識別して、あるなしで処理方法を変えなければいけない。
あるは板に乗せ、なしはバーコードをスキャンするという、まあ、処理自体はカンタンなことですが。
でも間違えて処理すると、入口のゲートのアラームが鳴ってしまい、利用者に多大なご迷惑をおかけすることになります。

アラームが鳴った場合は該当資料が端末に表示されるので、利用者IDから内容を見て、処理を間違ったのか利用者の故意かミスか資料そのものの不備か、ここも瞬時に判断しなければなりません。
そしてそれに見合った操作をする、と。

そんなこんなで、窓口に求められることはある意味、瞬発力というか即断力というか柔軟性というか、従来の図書館業務とはまたちょっと違う能力です。
まあ、慣れればほとんどの人には他愛のない流れになるのですが、それを現場を離れて久しい人間があたかも昨日までやっていたようなオチャノコサイサイ顔をして「十分注意してください」と説明するのはけっこう至難のワザです。
だって、昨日も今日もやってないんだからさ。

ICタグなど全く使用していなかった同業他社からいらした方にとっては、やはりこれはかなりの難関に映ったようです。
そりゃあそうですよねえ。
今までやったことのない、想定していない種類の手間(?)だから。

そして、半端にICタグを知っている人にも、実はあまりハードルが低くないようです。
運用方法が各自治体によって違うからです。
タグに書き込まれてある情報の種類や量も、カンタンなところでいえばタグの貼る場所もそれぞれなのです。
たとえば、1枚のCDがあったとして、本体(ドーナツ盤)にICタグが装備されているのと、ケースや歌詞カードに装備されているのではいろんな状況が変わってくるわけです。
ヘンな話、本体(ドーナツ盤)に装備している館では、歌詞カードがどんどん無断持ち出しされている、という話を聞いたことがあります。

それを、今まで自分が知っている(今まで働いてきたところではこうだったという)先入観で処理されてしまうと間違いが起こりやすい。

そんなこんなを踏まえると、この業界に対して全く先入観のない、初心者の方の方がことICタグに関しては、違和感なくすんなり受け入れられるのかもしれない、と思ってしまったりします。


あ、こんな内輪話を書くつもりじゃなかったんだ。
人前で話をすると口の中が乾く、という話でした。
ドライアイならぬ、ドライマウス。
ドライアイスみたいだ。
[PR]

by kuni19530806 | 2010-12-06 22:29 | 仕事

<< 今は腰が痛てー 食事は大事 >>