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朝ごはんの献立   

飯島奈美さんの『朝ごはんの献立 12のシーンとおいしいごはん』を読む・・・っていうか、見る。

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お料理本ですが、著者の肩書は料理人でも料理研究家でも料理愛好家でもありません。
フードスタイリスト。
要するに、CMや映画やドラマに登場する料理をいかに美味しそうに見せるかを担当する仕事。

飯島さんの仕事はそれとすぐにわかります。
今までの足跡は

★CM
パスコ「超熟」
味の素「本だし」
キユーピー「アヲハタ55ジャム」
日清食品「チキンラーメン」

★テレビドラマ
すいか(2003年、日本テレビ)
深夜食堂(2009年、MBS)
天使のわけまえ (テレビドラマ)(2010年、NHK)

★映画
かもめ食堂(2006年、メディアスーツ)
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜 (2007年、松竹)
めがね(2007年、日活)
結婚しようよ (映画)(2008年)
ハンサム★スーツ(2008年、アスミックエース)
歓喜の歌_(落語)(2008年)
プール(2009年、スールキートス)
南極料理人(2009年、東京テアトル)
ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜(2009年)
のんちゃんのり弁 (2010年、キノ・フイルムズ)
トイレット (映画) (2010年、ショウゲイト/スールキートス)


ねっ!ああ~と腑に落ちるでしょう?
やたら「美味しそう」と思う料理が出てくるモノのほとんどは飯島さんの仕事なのですよ。

彼女の仕事は安定感抜群過ぎて、つまりは美味しそう過ぎて、その「ふーどすたいりすと」というネーミングの響き同様、ちょっとうさんくさく感じることも正直、ありました。
その証拠に、私は映画「めがね」の感想で「いかにもフードコーディネーターが作ったような料理」と批判っぽく書いてます。

でも、やっぱりダントツに旨そうなんだよね、飯島さんの作る食卓は。
それは、食欲が落ちているときに「すいか」を見ると顕著。

第1話を見れば、夏野菜のカレーが
第2話を見れば、素麺が
第4話を見れば、バターを乗せた食パンが
第6話を見れば、おにぎりが
第7話を見れば、キャロットスープとマリネが
最終話を見れば、梅干しとぬか漬けとご飯が
食べたい!!
と思うのです。

そして、飯島さんに好感を持ったのはそのビジュアル。
ふくふくして健康そう。
決定打は手。
朝ごはんの献立_a0099446_1055669.jpg

この手の持ち主の作る料理は美味しいに決まっている!と惚れました。

『朝ごはんの献立』のメニューも、どれも美味しそうです。
朝ごはんと銘打ってありますが、昼でも夜でもイケそうです。
特に凝ったモノではなく、目玉焼きやあじの干物まで載っていますが、あらためてそれらをレシピ付きで眺めると、ごちそうみたい!?
ま、ある意味、ぜいたくなごちそうなんでしょうけれど。

この本のイチバンの効果(効用?)はこの「なにげない料理がごちそうに見える」ことかも。
そして、「こういう日々の朝ごはんこそが大切よね」という認識に誘導されるところ?

とんだ洗脳本です(笑)。

by kuni19530806 | 2010-07-25 23:51 | 読書

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