プール   

映画『プール』を見る。
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いや、柄にもなく「癒やされたい」とか思ったりして・・・。

セリフも音楽もストーリーも演じ手も、ひかえめで基本は静かな感じで、出てくる風景や建物に清潔感があって、食べ物が美味しそうで・・・いかにも、女性が女性のために女性を起用して撮った映画で、それは同じ小林聡美の『すいか』や『かもめ食堂』や『めがね』に共通する世界ではありましたが、個人的には、ちょっと「もういいかな」という感じ。
すいか、かもめ食堂、まででしたね、私が深く共感できたのは。
そりゃもう、嫌いな世界ではないんですけど。

今回は、気鋭の脚本家の女性が監督もやっているそうです。
そのせいか、今までの一連の作品よりは、若干ストーリーがしっかりしている印象。
『めがね』なんて、もう粗々だったもんね。
ちょっと雰囲気やイメージでごまかし過ぎじゃない?と思いました。

今回は、小林聡美の娘役の伽奈さんという新人さんがなかなかよいです。
独特の価値観を持つ母親に反発を覚えつつ、娘としてだけじゃなく人間として惹かれる役どころをリアルに演じています。
いますよね、この人、面白いし好きだけど、身内だったらちょっとイヤかも、という人。
伽奈さん、このあたりが巧いです。
でも、小林聡美をはじめ、もたいまさこも加瀬亮も、映画全体にも浮世離れ感が漂っているだけに、伽奈さんだけがひとりでリアル部門を担当していて、浮いてるっていうか、ちょっとそこだけ重い感じでもあります。
加瀬亮に至っちゃ、露骨に「30~40代の女性が、恋愛対象じゃないけど近くに棲息していて欲しいと思う男子」の理想像って役どころだもんなあ。
あんな男子、実際はそうそういないよ。
しかも、実際にいたら、バリバリ恋愛対象でしょう。

そうそう、小林聡美さんがギターを弾きながら自作の歌を歌っています。
詞も曲も歌声もすごく素直。
生きること、生活すること、に自由奔放な母親の根底がこの歌に象徴的に表れています。
自由と身勝手の狭間にあるのは、信頼と諦観と受容だよ、みたいな曲ですね。

この映画を見たら、私もタイの寝仏を見たくなった。
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by kuni19530806 | 2010-04-07 23:59 | 映画 | Trackback | Comments(0)

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