西野公論と○○○PRESS   

無事、朝を迎えました。
ちょっと腹部にもやもや感はあるものの、夜中に嘔吐もせず。
迎え酒ならぬ、新鮮な豆で迎えコーヒーまで飲んじゃいました。

私は、お笑いに対してはけっこう好き嫌いがはっきりしています。
キングコングは全く好きじゃありません。
漫才も、バラエティに出ているのを見ても、面白いと思ったことがほとんどありません。
でも、キングコング西野の最近のブログは好きです。
首を捻る方面での引っかかるような部分も含めて、そのザラザラして収まりの悪い存在感に好感が持てます。

これはフシギだ。
本芸が面白い人と思う人は文章も好みで、逆も然り、とたいていは連動してるものなのに。
最近、キングコングの芸を見ていないけれど、久々に見たら印象が違うんだろうか。

この自分の気持ちの変化のきっかけは、やっぱり絵本『Dr.インクの星空キネマ』かもしれません。
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なんていうか、すんごい労作でした。
とんでもないレベル。
正直、絵柄は好きではないのですが、ページをめくるたびに圧倒されました。

労作=秀作、などとはもちろん思いません。
でも、きちんと志しを反映した凝り方に見えたし、内容もまさに宇宙の彼方に突き抜けていく無限な感じと、同時に人の世の無常や無情さも、どちらも印象的でした。

きちんと闘っている人が好きなんだよねえ。
なにも、キングコング西野のように、波紋を呼ぶ見解も迂回せず直球で表現する、というやりかたじゃなくてもいいのですが、やっぱ、行き着く言葉は「ハイリスクハイリターン」になっちゃう。
リスクを背負わない表現なんて、自慰行為ですからね。
同時に、自己満足と言われることを怖れても何もできないと思う。
「あいつのやってることなんて結局、自己満足じゃん」と揶揄されるリスクを背負う、ことが第一関門っていうか。

物わかりが良すぎることも、自分はなんの努力もせずに批判だけはする輩も、何に対しても「どうでもいいじゃん」とコメントすることも、同じ穴のムジナだと思います。
私もその穴にいるんですけどね。

ただ、今職場で作っている図書館だよりは「自己満足じゃん」と揶揄されるリスクだけは背負っているつもり。
揶揄される、じゃなく、実際「自己満足」の確信犯ですから。

制作主旨は「何年か経った後、同僚達が読んで『そうそう、ここで働いてたっけ。いろいろあったなあ。毎日が文化祭の準備みたいだった。でも悪くない思い出だ』と過去を美化するぐらいに思い起こす」ための姑息なツール作り、です。
そこに行き着くことがモチベーション。
利用者という読み手のことはほとんど念頭にありません。
ひでえ。

「いろいろあった」の中には不愉快なことも、思い出したくないこともあります。
それを含めて現実ってやつですからね。
そして、不愉快だったことが必ずしも悪い思い出とは限らないってのもある。
詭弁みたいですが、何もないよりはマシかも。
もちろん、リアルタイムではそんな風には思えなくても、半世紀も生きていると、振り返るべきエピソードがあることが、現在と将来の自分の支柱だったりする、ことが理解できる。

ちょっと浪花節臭がする見解かもしれませんが、そうやって故意にでも自分に句読点をつけないと、するすると時間がほどけて自分の手の内からどんどん消えていく気が・・しませんか?
それはそれでいいのかもしれないけれど、時々不安だったりするし、どこか淋しい。

そんなわけで、私は今、最後の図書館だよりを「思い出作り」のために作っています。
思い出のためではなく、思い出作りのため、というのがミソ。

今回は、載せるつもりの写真とコメントを、わざと事前に職場の目立つ場所に開示しています。
「なにか意見があったら聞かせて下さい」とメモをつけて。

実はそのメモの文に意味などありません。
実際、いちいち意見などを聞いてると進まないってのもあるし、今までは、内輪の人間に対しても、なんの予備知識もなくドカンと完成版を提示した方がインパクトがあるじゃん、というスケベ心もあって、一部の人を除いて、事前に紙面開示はほとんどしませんでした。
でも今回はあえてやってみました。

私がいくら口で「若いときには気づかないかもしれないけれど老婆心で言わせてもらうと、かけがえのある日々なんて1日もないんだよ」と力説したところで、伝わらないでしょう。
うるせえな、このオバサン、と思われるのがオチ。
なので、わかりやすく写真を掲示して、私達はもうこの職場では思い出に片足を突っ込んでる、を視覚に訴えることにしました。
どこまで伝わるかはわからないですけどね。
そもそも、伝わらなくてもいいんだけど、おせっかいという自己満足でやりたくなったわけです。

こんな風に、制作過程の気持ちまで開示するのも、最後だから。
盛り上がってるんでも、感傷的でも、あるようなないような。
落ち着かない、がイチバンしっくりするかも、今の気持ち。
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by kuni19530806 | 2010-02-22 11:11 | その他

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